近年、海洋に流れ込むプラスチックゴミが世界的問題となっています。 毎年約800万トンのプラスチックゴミが海洋に流出していると推定されており、その重さはジェット機5万機相当に匹敵。 2050年には海洋中のプラスチックゴミの重量が魚の重量を超えるという調査報告もあり、 このままでは魚類や海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物、ウミガメなど多くの生態が危険にさらされます。(※) そんな悲惨な海の現状を打開すべく立ち上がったのが、カリフォルニアのマリブでグラフィックデザイナーをしていたマリブシャツ創業者デニー・ムーア氏。 彼の声掛けに集まった日本の仲間たちによってリサイクル素材の開発が始まり、 海洋ゴミからアップサイクルされた再生ポリエステル原料を使用したサスティナブル素材「ONE OCEAN」を新たに生み出しました。 「ONE OCEAN」を使用した新生マリブシャツのゴールは、海からゴミをなくすこと。 これからも新たなリサイクル素材の開発や活動に取り組んでいきます。
※ 令和元年版 環境省「環境白書」より(https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r01/html/hj19010301.html)
No.01
耐久性が高く、安価に生産できることから、あらゆるシーンで利用されているプラスチック。 手軽に利用できる分、手軽にゴミにされやすく、世界全体で年間数百万トン以上が海洋へ流出していると言われています。 こうしたプラスチックゴミは海の生態系に多大な悪影響を与え、私たち人間の健康にも被害を及ぼしかねません。 一度流出したプラスチックゴミは、自然に分解されることなく長い間自然界に残り続けると考えられています。 この問題を解決するためには、「リユース(Reuse)=再利用」「リサイクル(Recycle)=再生産に回す」「リデュース(Reduce)=排出ゴミの総量を減らす」、3つのRを徹底することが重要だとされています。
No.02
① 海洋ゴミを回収する。
② ペットボトルなどのプラスチック系ゴミを分別し細かく粉砕。その後、洗浄して再利用できる状態にする。
③ ②を溶かし、不純物を取り除いてペレットに成型する。
④ ペレットを溶かして繊維にする。この綿(ワタ)状にしたポリエステル繊維と、同じく綿(ワタ)状綿(メン)の繊維をブレンドする。
⑤ ④を撚って、糸を作る。
⑥ 糸を編上げ、カットソー生地にする。
「ONE OCEAN」では、綿(ワタ)を撚り合わせて糸を作る際に特殊な方法を用いて、繊維の毛羽立ちや毛玉を抑え、「張り」と「柔らかな肌触り」を両立させました。
長期間、綺麗なまま着られる生地になっています。
SOFT TOUCH
UPF 50+
RECYCLE
QUICK-DRY
No.03
海洋ゴミ由来のポリエステルからできた「ONE OCEAN」の素材はどれもこだわりにあふれています。 TCとは、ポリエステル(T)と綿(C)をMIXした素材ということ。TC天竺は、目がしっかり詰まっている生地で、肌触りが良く、型崩れしにくく、オールシーズン活躍します。 TC裏毛は、春から秋の3シーズンやインナーに最適な通常の裏毛に加え、糸の使用量を40%増やし、保温力を高めたヘビーウェイト裏毛の2展開。 綺麗な表面感が特徴です。ラッシュガードは、2種類の異なるポリエステル繊維から糸を作ることで独特の表面感を持った生地を造り出しました。 UVカット機能を持ち、速乾性に優れ、シワになりづらいので、レジャーや持ち運びにも便利です。
material
[ 1 / 3 ]
T/C INDIA
material
[ 2 / 3 ]
T/C FLEECE
material
[ 3 / 3 ]
RASH GUARD
No.04
マリブシャツの商品にはすべてONE OCEANカードがつけられており、商品に含まれている海洋ゴミ再生ポリエステルの量が、ペットボトルの本数で表されています。 スタンダードTシャツなら4.6本分、ヘビーウェイトフーディならペットボトル7.3本分が含まれているのが一目でわかります(1.5Lのボトル換算)。 環境問題の背景を意識しながら、ファッションを楽しむマリブシャツらしい取り組みです。 「海洋ゴミをなくす」を掲げてスタートした新生マリブシャツの活動はまだはじまったばかり。 目指すのは、海のゴミからTシャツが作られるようなことのない世界です。
1.5L PET bottle × 3
1.5L PET bottle × 4 2/3
1.5L PET bottle × 5 1/3
1.5L PET bottle × 4 1/3